恒例の餅つき

餅つきも上手い武富さん。今年は杵が小さくなった。これは我々の力を考えてのこと。やさしいなぁ。
餅つきも上手い武富さん。今年は杵が小さくなった。これは我々の力を考えてのこと。やさしいなぁ。

今日は恒例の餅つき。佐賀県江北町で農業を営む武富勝彦さんの自宅にスタッフ全員で押しかけ、赤米・黒米・緑米の餅をつき、事務所の鏡餅をつくるのが、ここ数年の年末行事だ。迷惑な話だろうに、武富さんとおばちゃんはイヤな顔ひとつせず、我々を迎えてくれる。そこで食べるつきたての餅は、とても美味しい。赤・黒・緑の古代米は、餅米を混ぜなくてもそれ単体で立派な餅となる。色も味わいも力強い。100%古代米の餅を食べると、普通の餅では物足りなくなる。

 

つきたての餅を丸めながら、同時に食べる。食べる餅は臼から両手でつかめるほどの分量をちぎり取り、湯に浮かべる。それを各自で小さくちぎり、口に入れる。農家の庭先の豪快な食事という感じだ。武富さんお手製の柚子胡椒・木酢胡椒をつけると風味倍増。食欲が止まらない。スルスルといくらでも入る!と調子に乗っていると、だんだん餅が胃の中で膨らんできて大変なことになるのは経験済みなのに、つい餅をちぎって口に運んでしまう。

 

食べ飽きたなぁと思う頃、汁が出る。これも絶品。今年の具材は、手製の地鶏つくねと一粒牡蠣と大根。大根はわざわざアク抜きをして別茹でし、最後に併せる。ちょっとしたことに手を抜かないのが、武富料理のすごいところだ。武富さんの調理法にはいつもちゃんと理屈があって、それを必ず守って作る。だから、本当に滋味あふれて美味しい。今年は餡も作ってくれていたので、デザートも餅。ちゃんと別腹に入るから不思議だ。武富さん、毎年ありがとう!