2011年が始まった。

十日恵比寿神社本殿裏側に奉られている恵比寿さまたちにも、お賽銭をあげてお参りした。
十日恵比寿神社本殿裏側に奉られている恵比寿さまたちにも、お賽銭をあげてお参りした。

新年あけましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

今年の手の間は5日にスタートし、あっという間に最初の週が終わってしまった。今年がこんな調子で行き過ぎてしまわないよう、仕事にプライベートに、一瞬一瞬を意識して大事に生きなければ!と改めて思い直している。なんといっても、私は今年で50歳。半世紀を生きたのだから。

 

で、今日はスタッフと恒例の十日恵比寿へ。商売繁盛を祈り、新しいお札を分けていただき、福みくじをひいた。運勢は「末吉」で、万事控えめにせよ、自ら率先して動くなとのお告げ。それを守ればとにかく今年は「めで鯛」のだそうだ。う〜む、厳しい。気を取り直し、その足でお櫛田さんへと向かい、同じく商売繁盛を祈願。川端商店街を抜け、観光客で賑わう『千加栄』で熱燗付きランチをとるという“王道博多コース”を満喫して、ささやかな2011年キックオフ行事とした。

 

夕方、手の間の裏にある家庭料理の店『月のうさぎ』でカメラマンのKちゃんと待ち合わせ、2011年度の契約について意見交換。二人とも今夜が“新年初うさぎさん”ということで、お店から『開運』の振る舞い酒をいただいた。嬉しいなぁ〜。この店で飲む日本酒が一番美味しい!福岡市内の飲食店で日本酒のラインナップを見ると、だいたいどこの酒屋とお付き合いをしているのか見える。つまり原価もわかる。だから、形だけの蘊蓄を聞かされ、その酒への感想も愛着も持たない店主に不当に高額の(高級グラスの使用料が含まれているとしか思えないような)酒を飲まされて興ざめすることもあるが、そんな時は私はうさぎさんで飲み直すことにしている。また、この店を切り盛りするYご夫妻ほど、いつも変わらない心温まるもてなしをしてくれる人々を私は知らない。誰に対しても丁寧で、分け隔てなくやさしく、気遣いを惜しまない。心が疲れたなぁと思うとき、私はこの店のカウンターに座る。女性一人客は意外と多い。みな、美味しくて癒し効果のあるカウンターに引き寄せられるのだろう。

 

21時からはC学園のK先生と中洲の『西川亭』で待ち合わせ、データ入稿前の最終校正をする。マスターにも確認をし、本のタイトルを『パブ西川亭 ドリンクノート』に決定。発行日は4月25日の開店30周年に合わせることにした。タイミングよく出版発起人グループのドン・I理事長も店に現れたので、発行者名も『西川亭八人会』に決まった。順調。

 

その後、上階にある友人の店『エピローグ』へ。ママのEちゃんは元同僚。彼女が年末に急病で入院することになり、退院までの2ヶ月間を急遽スタッフだけで回さなくてはならなくなったため、新年早々人手不足に陥っているのだ。私は臨時スタッフ探しに協力することに。で、リーダーのAちゃんに業務内容を聞き、現時点でのシフト表を見せてもらったのだが、明日にも誰か追加人員が必要な状況は一目瞭然!想像以上にピンチだ!私が店に立てればいいのだが年齢オーバー。トホホ。気持ちはあっても力になれないのが悲しい。

 

私たちくらいの年代になると身体のあちこちにガタがきて、急遽入院なんて話は珍しくない。私も昨年は病気が続いたし今年はどうも気力が湧かない。身体能力の翳りに弱気にもなる。人生には、節目とは別のステージがあるのだろう。もしかしたらEちゃんも私も、そろそろ衣装を着替えて、今とは別のステージに立つ時なのかもしれない。