志賀さんを囲んで

雑誌『手の間』の撮影でもお世話になっている志賀さん。いつもありがとうございます。
雑誌『手の間』の撮影でもお世話になっている志賀さん。いつもありがとうございます。

先週土曜でカメラマン『志賀智の仕事展』が終了した。会期中、お運びいただいたみなさまにはお礼申し上げます。ありがとうございました。写真展示は手の間では初の試みだったのだが、印象としては、数は少なくても熱心なファンが多いジャンルだと感じた。そこで「もっと多くの知り合いに見せたい」というお客様の要望にお応えして、展示を17日(金)まで延長することになった。会期中に見逃した方は、どうぞ。もう一度見たい方も、どうぞどうぞ。

 

今回の写真は、某企業広報誌の仕事を通じて、志賀さんが撮り続けた九州ゆかりの著名人のポートレートと美しい九州の風景だ。ポートレート撮影の裏話では活字に出来ないアクシデント(とばっちり!?)あり、風景撮影では「この一瞬」を切り取るために何度となく現場に足を運んだ忍耐の時あり。一枚の写真の陰には、やはりさまざまなドラマがあった。しかし、志賀さんはいつも飄々として多くを語らない。自慢話もしない。その謙虚で実直な人柄が表れるのだろう、志賀さんの写真には狙い澄ましたあざとさがない。凄いシーンをあっさりと切り取って、「まぁ、こんなところかな」と頭を掻いているような具合だ。

 

最終日は、夕方4時から手の間で志賀さんを囲む懇談会を開いた。手の間の小さな空間に40〜50人がひしめき合い、志賀さんとお酒を酌み交わした。約1年半ぶりの手の間での作家交流パーティとあって、我々スタッフは久しぶりの飲食イベントに天手古舞い!調理や給仕に追われ、参加していただいた方々にちゃんと楽しんでいただけたかどうか気にかかる。が、誰かを囲むために人が集うっていいな〜と、改めて感じた夜だった。そしてやはり、宴会は予定時刻には終えられない魅力的な(魔力かな)時間だということも。

 

それにしても残念だったのは、志賀さん。彼は翌日、山口県の実家で朝8時から村の草刈りがあるということで、酔いつぶれることができなかった。差し入れの美酒がたくさんあったのに・・・。また改めて飲もうね、志賀さん!